看護闘争

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「白衣の天使も悪魔になります」

 今から17年前の1989年、夜勤は一人体制で人手が確保できない、日勤でも人がいない、大学病院でも100床レベルでの病棟閉鎖の状況が起きました。現場の看護師は「看護師を増やして」と悲痛な声を上げて「看護師増員闘争」に立ち上がりました。10月6日、日比谷公会堂に集まった東京の1300人の看護師は、舞台の上から悲惨な労働実態を訴え、銀座デモを行い道行く人たちに看護師を増やしてと訴えました。デモの隊列の先頭の横断幕には「白衣の天使も悪魔になります」との言葉が掲げられました。
 その後も地域で看護集会を開く、国会議員への要請行動を行う、自治体決議をあげさせるなどの運動を進めました。1991年の秋には2ヶ月間で東京だけで40万筆を超える署名を一気に集め、翌年の「看護師確保法」「基本指針」の成立ヘ向けて大きな力を発揮しました。


「もう限界」

 ベット対比でアメリカやヨーロッパと比べても極端に少ない看護師人員数のもとで、政府・厚生省(当時)は、日本はベット数が多すぎると、ベット数の削減と入院日数の短縮への施策を進めてきました。医学・医療機器の進歩、入院日数の短縮は現場の看護労働の過密化を進めてきています。看護現場の状況は17年前とは質的に異なった形で厳しさが増しています。超過密労働のもとでのゆとりのない看護、頻発する医療・看護ミス、重大な医療事故。患者の命を守りたいと願って看護師になった若い世代が、中堅が、「もう限界」と言いつつ看護現場から「離脱」し始めています。


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