東京医労連
組織・たたかう仲間

賃金・一時金削減で1時間のはじめてのストライキ―健保労組東診支部―(03/12.05)

元旭化成出身の労務屋「仁義なきストのやり方」とか「ならずも者的なストをする組合指導部」などと犬の遠吠え

 

 健保労組東診支部は、一方的な賃金の削減と一時金削減に抗議して12月4日16時から1時間のはじめての時限指名ストライキを実施しました。

 政府管掌健康保険の組合員を中心とした検診事業を行っている東京社会保険協会は、職員の賃金は国家公務員を上回っており、国家公務員に準拠しているのだから賃金を削減すると一方的に通知、また、一時金も一方的削減を通告してきました。

 健保労組東診支部は、賃金削減は不利益扱いにあたるから労働組合と協議が必要と団交を要求、これまで2回の「制限団交」をおこなったものの東社協は、賃金削減の合理的説明することなく不誠実な対応に終始したためにはじめての指名ストライキを実施しました。

 経営者は、5年前の組合結成以後、元旭化成出身の労務屋を雇い、「支配介入」「不誠実団交」など不当労働行為のかぎりを異常な敵意をもって繰り返し、組合潰しに狂奔してきました。

 4日のストライキにたいしても労務屋は前日の団交後、老骨にむちうって、1万字近くの切り貼りの作文をつくり、労働組合を「弾劾」するとして全職員に配布しました。

 労務屋にとって労働組合にストライキをうたれることが恥じなのかくやしいのか、「ストライキは労働組合が法的に見とめられた権利」といいながら東診支部のわずか30人たらずの指名ストは「仁義なきストライキ」とか「ならず者的なストライキをする組合指導者」とか、あげくのはてには賃金削減に同意しない一般職員にたいしても「組合指導者に盲目的に従」ているから「悲しい思い」がするだの書きつらっています。

 賃金削減や労働条件改悪など労働者にたいする「不利益扱い」にたいして経営者は誠実に対応し労働者・労働組合が納得するまで協議しなければならないし、場合によっては「同意」が必要です。経営者が勝手に賃金削減できません。

 そのことは根岸病院の初任給大幅削減や全日赤の賃金下げ問題での労働委員会命令や労基署指導でも明らかになっています。東社協労務屋はこうしたこと100も承知だからこそ、1万字にも及ぶ「弾劾」作文を配布して論理のすり替えやペテン、脅かし、誹謗中傷の不当労働行為オンパレードを展開して「説明したが組合が悪い」としたいわけです。

 例えば賃金削減は「国家公務員準拠の改正」あるいは「減額修正」、争議協定をむすばないから「仁義なくゲリラ的」スト、天下りと事務幹部の「ビックリするような(給与)」を貰っていながら、参考資料ひとつ用意せず、それには黙してかたらず、組合が要求する「賃金削減反対」(組合はこのように言っていない)は、政府管掌健保組合員や納税者の負担に「あぐらをかく」とまで書きすり替えています。

 経営者は団体交渉に誠実に対応しなければならない義務があるのに、団交は「言論と文化を全く異にする異邦人同士が通訳なしで話し合うもの」とか「団交ごっこ」と「罵詈雑言を浴びせるだけです」。

 労務屋はしまいには、すり替えやウソを批判されると「出ていけ」といわれたとこれまたすりかえて団交を中断して席を立っていきます。