准看護移行教育センター |
2003年9月16日 来春開設は4校のみ 2年課程通信制の来春開設の申請が、9月10日に締め切られました。問い合わせに対し、厚生労働省は、「栃木、山口、福岡、大分から4校の申請があった」と回答しました(公表に難色を示した学校があったため、学校名は公表されず)。 しかし、各県医労連などの情報を総合すると、その4校は、下記で間違いないようです。最後まで名前の上がっていた愛知・弥富高等学校は、準備が間に合わなかったようで、来年1月申請(2005年度開設)予定となりました。 準備期間が少なかったとはいえ、わずか4校に止まったことは大問題です。しかも、2005年度開設の予定も、上記の弥富高校や、すでに交流集会等でも報告されている熊本看護専門学校、和歌山(県立か病院協会立のどちらでやるか調整中)に加え、首都圏複数など、ほぼ確定したと思われるのは、ごく一部に止まっています(北海道、兵庫などは2006年度?)。 日本医労連が実施している「准看護師アンケート」では、受講希望者と非希望者がほぼ半々という状況ですが、このままでは大多数の希望者が受講できない、深刻な事態となっています。しかも、北部九州・山口に集中するなど、地域偏在も深刻です。 こうなった原因は、国や都道府県が責任を明確にせず、開設を養成所任せにしてきたことにあります。 開設を申請した学校 栃木・報徳会宇都宮病院附属准看護学校 山口・東亜大学(現在は看護系の学科なし) 福岡・福岡看護専門学校 大分・別府大学附属看護専門学校 厚生労働省に対して、一定期間で希望者全員の受講を保障する養成所の開設求める運動を徹底して強化する必要があります。 2005年度開設の場合には、来年1月申請であり、来年4月からは確定した科目で放送大学の受講を大々的に推進することが可能です。 青森県医労連 県が課程通信制に関するアンケートを実施 青森県がおこなった2003年3月の2年課程通信制に関する調査結果が明らかになりました。県内109病院を対象に実施し、91施設(回収率83%)から回答がありました。対象となる准看護師数は1148人で、全看護職員に対する准看護師の割合は23%、経験年数10年以上の准看護師は15%です。 (1)「入学希望者がいる場合、面接授業などスクーリングに出席することが可能か」については、「はい」66施設(73%)、「いいえ」25施設(27%)です。いいえの理由は、@看護業務に支障がでる、A対象者が高齢のため取得意思なし、B条例・規則がない、C現在希望者がいないが上がっています。 (2)「スクーリングは何人程度可能か」では、「1〜2人」46施設(69%)、「3〜5人程度」14施設(20%)、「それ以上」6施設県看護協会も准看護師にアンケート 看護協会会員の准看護師675人を対象に調査を行い、481人(回収率71%)から回答があった。内容は、(1)「受講希望」は「はい」285人(59.3%)、「いいえ」192人(39.9%)「不明」4人(0.8%)、(2)「いいえの理由」は@退職予定46人、A年齢的に無理42人、B勉強についていけない15人、C体力的に無理12人で、Dその他の理由として、@看護師になる自信がない、A正看になっても働く場がない、B現状維持でよい、C過去に国家試験が不合格になりあまり自信がないなどがあげられている。 (3)「受講料について」では、「20万円くらい」が205人(42.6%)、「10万円くらい」が39人(8.1%)、「30万円くらい」が30人(6.2%)で、そのほかに「いくらでもよい」「無料」「少ないほうがよい」などの回答もあった。 |