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医労連情報 |
大会宣言 私たちは、2004年7月11日から13日まで福島・岳温泉において東京医労連第70回定期大会を43組合188人の参加で開催しました。開催日は参議院議員選挙の投票日でした。結果は、自民党が後退し、民主党が大幅に議席を増やしました。「二大政党」とはいえ、両党は消費税増税、憲法改悪という重大問題で同じ流れにあり、国民との矛盾をさらに深めることは必至です。このような中、大会では45名が発言し、「イラクからの自衛隊の速やかな撤退を実現し、アメリカと一緒になって海外での無法な侵略戦争に乗り出すことをねらった憲法第9条の改悪を許さない社会的世論と合意を作り出そう」「国民のいのちと暮らしを守るために医療・社会保障の抜本改悪は許さない!安全・安心の医療・福祉の実現、年金・社会保障の充実をめざす」特別決議を含め、新たな方針を満場一致で採択し、新執行部を選出しました。 医療や社会保障の市場化がすすみ、収益確保・コスト削減のために給与制度の改定を含めた賃金抑制と労働条件の切下げを、経営者は当然のことのようにすすめようとしています。慶応では無協定のまま手当て支給を廃止しました。健和会では生理休暇の取得方法の変更により取得率が激減しました。井の頭、健保東診では組合敵視の不当労働行為が強権的に行われています。実施されたところでは患者から「おいしくない」と苦情が出ている給食センター化が、民医連の病院を中心に提案されています。同じく民医連の病院で一般病棟の二交代制導入の提案が検討されています。さまざまな実態とたたかいが職場から報告されました。 それでも私たちは、定期昇給を確保し、現状の賃金水準を維持しています。結核予防会では成果主義賃金の強行導入を阻止し、日本医大でも交渉を重ねて実施を押しとどめています。城山病院では定昇カット撤回と準職員の正職員化を勝ち取りました。東京健生では労働時間延長と諸手当の減額・廃止の提案を取り下げさせました。不払い時間外労働の一掃では、「退勤調査」の取り組みが広がり、時間外手当支給などを認めさせました。病院給食の委託・派遣導入、院外調理・センター化が強まる中、民医労は給食対策委員会を発足し、取り組みを強めています。看護闘争では、南部・日大板橋・勤医会などが3人夜勤を実現しました。健友会青年部の春闘における看護師寮改善を勝ち取った取り組みの報告は、若者自身が話し合いの中で要求を掘り起こし、実態を調査して交渉に臨んだ貴重な経験であり組合活動の原点です。要求を結集させ団結し一歩踏み出せば前進を切り開くことができます。 組織強化・拡大推進3ヵ年計画は今秋で最終年です。しかし目標どおりにはすすんでいません。そのため、活動も停滞気味になっています。前進し成果をあげているところは、若い力を引き出し、産別に結集してたたかっています。組織の拡大・強化のために特別な意気込みと体勢でのぞみましょう。 わたしたちは、医療・福祉労働者として、戦争を断固拒否し、憲法9条の改悪は絶対に許しません。患者・利用者・地域住民とともに、医療・福祉、社会保障を充実させるために奮闘します。 以上、宣言します。 2004年7月13日 東京地方医療労働組合連合会 第70回定期大会 |
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