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医労連情報

 

 

この1年間のたたかいの前進に確信を持ち、

産別結集を一層強め、職場からのたたかいを進めよう

70回定期大会討論のまとめ(相澤書記長)

 

 熱心な討論を頂きました。文書発言の1本を加え45本の発言です。

 賃金闘争では、城山の伊藤さんは4月15日の産別団交で定昇2割カットを跳ね返した。厚生荘の吉田さんはベアを引き

出したが不十分とストも打ち二次回答を引き出し、労働条件のたたかいも粘り強くたたかった。日医大の佐藤さんは大学

部会としてまとまった春闘を進めた。東京医大の池田さんは賃金体系改善の当局の言明に責任を持たせるためにも他の2

労組と中労委闘争も辞さないたたかいについ

て。癌研の板東さんはパート職員の賃金闘争について。健生会の杉崎さんは薬剤師の団結のもとで調整手当ての撤回のた

たかいについて。結核予防会の斉藤さんは成果主義賃金強行導入の撤回と労使間のルールの確立について発言を頂きまし

た。

 どの発言も職場からの団結と産別統一闘争への結集の中で前進を勝ち取っています。今後も厳しいたたかいの局面が想

定されますが、しっかりと全体が団結し産別闘争を今まで以上に進めましょう。

 看護闘争では日大の鳴坂さんより安全・安心の医療・看護の実現へ向け、救急室に3人夜勤を導入させたたたかいの教

訓が、慶応の小林さんは、看護師の静脈採血・注射導入に当局は業務の効率化の観点から対応してきたが、組合は安全・

安心の医療・看護を確保するために対応してきた東京勤医会の森上さんは11時間夜勤を8時間半に短縮させ今まで死にそ

うに仕事をやってきた「生き残りナース」が生気を取り戻した。一方、健生会の石原さんは、民医労看護部会の取り組み

を報告。民医連の一部で一般病棟に二交代を導入する動きがある。日本医大の清水さんは大学看護連絡会で情報交換をし

ているが、胸にストンと落ちる要求は何かと問いかけ。南部医療の佐藤さんは、看護現場の厳しさと患者の命を守るため

に看護師の増員の必要性と運動の展開が重要。東京医大の池田さんは不払い残業の実態調査を当局にさせた取り組み。郵

産労東京逓信の田中さんは現場では競争原理の導入、在員日数の短縮などで職場は大変な状態。国民要求や社保闘争とも

結びつけたたたかいの再構築と看護闘争体制の強化を。東京健生の中野さんは、現場の状況は89年当時以上に厳しい。要

求で看護師が前面に出ていても全体の課題であり、体制の強化が必要と発言を頂きました。

 1989年の看護闘争から15年が経過し、改めて現場の実態に基づいた職場からの運動の再構築が必要です。東京医労連と

して体制の強化とともに、どう運動を展開するか新執行委員会で検討していきます。

 労働条件改善では、健生会の内田さんからは労働安全衛生活動の重要さとメンタルヘルスへの対応の緊急性。東京健生

の石川さん、関さんは賃金労働条件の不利益変更提案に未組合員も含めた全体の運動・世論を作る中で取り下げさせたた

たかい。慶応四谷の宮坂さんは完全週休二日制の当局提案にたいするたたかいについて。東京勤医会の高木さんは退勤時

調査を行い、不払い残業是正の要求を明確に掲げる中で是正を得た取り組みについて。烏山病院の久保田さんは労基署の

立ち入り調査が入るもとで不払い残業の是正を得た。全医労の長壁さんは賃金職員雇い止め反対のたたかいと、独法化の

もとで国立病院時代にはできなかったたたかいも今後展開する決意を。給食対策では東京勤医会の武田さんから給食セン

ター化で治療食の安全性の問題について。南部医療の金子さんから院外調理での安全性の高い給食サービスの追及。癌研

の畠山さんは民医連で全国的にセンター化の動きがある。クックチルド方式はメニューが固定化しまずくなる。学習を。

郵産労東京逓信の斉藤さんは公社化のもとで合理化が際限なくなる。組合らしいたたかいを進める。健和会の小栗さんは

生休を必要時に取得する制度へ切り換え取得しにくくなる実態が出現。職場実態を把握しつつ運動を進める。城山関連

の堀江代議員は産別団交で8年越しの準職員の正職員化を勝ち取れた教訓を。町田市民の猪俣さんは公務外に認定された

公務災害を一人ならあきらめていたが、組合に支えられ公務に認定させたたたかいを発言。

 どの職場でも労働条件の引下げなど合理化攻撃が強まっている厳しい実態がありますが、職場実態を把握し職場の組合

員、職員に依拠し、道理にもとづいて安全でよりよい医療を追及することにより、攻撃を跳ね返した教訓が生き生きと語

られました。

 医療社保闘争では、健和会の米沢さんより介護報酬の改訂のもと非常勤給与の一本化による不公平に対し、職場討議を

積み重ね、ニュースを発行し団交を重ね、全体の団結のもとに解決した教訓が。南部医療の澤井さんは、山手線半周平和

マラソンの取り組みについて。全医労の三好さんは「武蔵病院の医療を考える会」など地域での運動の重要性について。

健文医療の神村さんは「有明、諫早湾開拓」「じん肺」などのたたかいについて発言。

 組織強化拡大では、東京健生の北沢さんより法人合併、組合合併での取り組みの苦労について。健生会の椎野さんは西

多摩ヘルパーユニオン、立川分会での活動などヘルパー協議会での組織化について。烏山の太田さんは給食対策委員会の

活動と各組合へのオルグ活動について。社保中の鈴木さんは社会保険病院の統廃合や給与制度の見直し、成果主義の導入

などへのたたかいについて。争議に関しては健保東診支部の金子さん、寿光会の斉藤さん、根岸病院の宮本さん、井の頭

病院の三瓶さんから争議の現状と支援のお願い、同時に労働委員会への傍聴などが少ないとの指摘を頂きました。文書発

言で東京健生の中野さんより、労働学校の内容を改善してほしいとの発言を頂きました。

 この1年間の運動は厳しいたたかいを強いられる局面もありましたが全体の団結で運動を進めてきました。年金改悪の

実施を許さない、憲法の改悪を許さないなど重要なたたかいが控えています。また、これからの1年だけではなく、2006

年の介護報酬・診療報酬なども見据え、さらに組織の強化・拡大では4年先、5年先も見据えた運動が必要です。すべて

の組合が今まで以上に産別結集を強めてたたかいを展開しましょう。

 


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