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機関紙「医療のなかま」コラム(04/8月号)

 暑い。先日東京では、観測史上最高となる三九・五度を記録しました。東京での猛暑には三つの要因があるといいます。一つは太平洋高気圧の勢力が平年より強いこと。二つ目は、東京湾を取り囲むように建設された高層ビル群(臨海副都心計画)が、海風効果を妨げる壁「東京ウォール」(屏風岩)となってしまったこと。三つ目が、コンクリート砂漠化や車やエアコンのはき出す熱による「ヒートアイランド現象」だそうです。

 この暑さにより、熱中症にかかる人も例年より多いとの事。特に子供やお年寄りには十分な注意が必要です。

 しかしこの暑さ、深刻な不況が続く日本の経済に対しては一定の効果をもたらせたようで、ビールやエアコン、外食産業などを中心に個人消費を〇・三五ポイント引き上げたそうです。

 そんな経済効果の発表も束の間、日本リサーチ総合研究所が発表した消費者心理調査では、今後一年間の国内景気の見通しを示す「景気見通し指数」が前回調査時との比較で四ポイント悪化しました。報告書では、国民生活に大きな影響をもたらす年金改悪法案の成立が影響している可能性を指摘しています。

 やはり一時的な季節効果に浮かれるよりも、日常生活に直結する課題で国民生活の改善をはかることが本筋でしょう。

 年金改悪法を実施させるな!憲法改悪反対!消費税引き上げ反対の声を強く大きく!国民生活の前に立ちはだかる「東京ウォール」の如き悪政の壁を打ち崩し、心地よい風を送り込みたいものです。熱中症にかからぬ程度に熱い運動を展開しなくては。(森)



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