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医労連情報 |
賃上げ要求3万2468円、6割年収減少 2004年春闘アンケート最終集約(04年2月27日) 1.前年より少ない集約数と特徴点 2004年春闘アンケートは、2月27日までの時点で3657件を集約しました。昨年の最終集約数3892件から253件少ない集約となっています。年代別では、各年代とも割合は、ほぼ前年同様となりつつも20代の集約件数が60数件少なく、職種別にみると医療技術職は、前年から2.7ポイント増えて19.5%と前進していますが、看護職は0.6ポイント下がって47.5%にとどまっています。 2. 切実な労働実感と要求額の傾向 問1(1)生活実感では、「やや苦しい」は前年の42.7%から0.6ポイント上昇していますが、「かなり苦しい」は0.9ポイント減っています。長引く経済不況の中で、全体の生活水準が引き下がり、生活実感にもあきらめがが反映しているのでしょうか? 問1(2)年間収入では、「減った」は前年の57.2%から8.4ポイントも急激に上昇して65.6%と大幅に伸びています。年間収入の大幅な減少で労働者の生活は深刻な事態に陥っています。
問1(3)賃金の不足額では、5万円が前年から1ポイント、10万円以上も0.9ポイント上昇しています。問い1(4)賃上げ要求額では、昨年の33.981円から32.468円と△1.513円減額しています。生活実感と要求額の関係では、生活改善の基本的な要求がありつつも、実際の回答額に期待が持てないことの表れでしょうか? 3.長時間過密労働で疲労感が増大 問2(1)不払い残業は、5時間〜10時間未満が前年から2.3ポイント上昇している。問2(2)疲労感では、「やや疲れる」45.3%が前年から3.3ポイント上昇し、「とても疲れる」の47.4%と合わせると9割を越える方が何らかの疲労を訴えている。慢性的な疲労の蓄積は肉体的にも精神的にも大きな負担になっています。 4.年金、医療・福祉など社会保障の充実と平和問題、 問3 対政府要求(3つまで)は、年金改悪阻止、医療福祉の充実、消費税問題などに多くの関心が集まり、平和の問題でも自衛隊のイラク派兵の強行を反映した回答状況になっています。 5.増員要求が過去最高に 問4 労働条件改善要求(3つまで)は、昨年までの「完全週休2日制の実施」から「増員」要求が46.0%と初めて要求のトップになりました。現場では、看護師の欠員が充足されない事態がつづいていること。また、他の職種でも欠員の不補充など労働実態反映しています。 5.切実な生活実感から「賃金抑制」が増加 問5 職場の不安では、経営者側からの差別・能力主義賃金導入の動きが強まる中で、「賃金の抑制」が27.4%と前年から5.1ポイントと大幅に上昇し、生活実態や賃金不足額を反映しています。また、後退する労働環境のもとで「自分の健康」16.0%、「医療事故、看護の質の低下」14.1%、「労働条件の悪化」13.6%とつづいて回答され、職場の労働環境の低下が心配されます。 |
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