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医労連情報

04春闘討論集会第2分散会報告

 不利益変更や賃金引き下げ攻撃とのたたかいをどうしたらいいのかなど共通の悩み―前進につながる討論  (04/1月)

 

 参加者は、執行部を含めて25名でした。自己紹介を含めた参加者全員の発言の特徴では、要求との関係で、不利益変更や賃金引き下げ攻撃とのたたかいをどうしたらいいのか、ストを組合が提起すると、職員からも患者や住民からもこの不景気の中、反発を受けるだけ、どうしたらいいのかなどすべての組合で悩んでいるそういう状況が出されました。組合の活動をめぐっては、組織が減少し続ける、歯止めがかからない、若手が育たない、あるいは執行部まかせになっている、団体交渉に参加しないといった悩みがほぼ共通して出されました。こうした悩みに対して、少しでも前進につながるヒントをこの交流の場で得て帰りたいという声でした。

 春闘をめぐる状況は、職場の雰囲気は、本当に厳しいと言える実態が次々と出された訳ですが、施設そのものの生き残りが問われている病体の仲間からは、「民医連全体の経営問題を病体の経営に押しつけるようなやり方はおかしい」という実態の報告と共に、「経営問題について組合が積極的に関わることなくしては生き残れない」というスタンスから三ヶ月に及び組合独自で経営実態や経営の歴史を含め調査資料を作成し、これから本格的な議論をしていきたい」という発言が注目されました。健文からは「ユニオンショップで組織問題では有利だが、不利益変更の矢継ぎ早の提案の中で、組合が当局と職員の板挟みに合っている状態」と今の組合のジレンマを率直に語ると共に、「経営問題に組合が関わることが春闘前進に不可欠」発言がありました。健和からは、「民医連の経営実態を考えると労働条件の後退はやむを得ないのではないか。その上で、当局と十分な話し合いを進めるために、組合としてのスタンスをキチンとまとめていくことが必要だ」。他からも「職場討議で現実的な要求を出すべきだという意見が出たら、他から現実的というなら組合からマイナス要求を出すのが現実的だという意見が出された。こうした議論から、毎年毎年、計画的な前進につなげるための方針や活動、要求を練り上げる取り組みが必要であるという議論になった」という発言がありました。

 こうした意見交流の中、ほくとの仲間からは、「予算を達成しない中で、人件費予算だけは予算通りにしろという議論はおかしいという理事会の意見があるが、理解できる。医療労働者の実態や生活は確かに厳しいが、厳しい実態が患者・住民、地域から理解されていないのではないか。医療の実態と共に医療労働者の実態を地域に大いに知らせる活動が大切なのではないか、要求や運動が住民から支持を得られる用にするための活動が必要」という発言も出されました。

 病体からは、「基本に戻った活動が今こそ必要」「春闘アンケートを基本にした要求づくり、運動が必要ではないか」という発言が出されました。他からも「職場に10年勤めていても、なぜアンケートを取るのかわからない人もいる」という発言も。さらに、別の組合からは「執行部からも春闘アンケートは無駄という声も出るが、アンケート結果をもう一度組合員に返して、執行部とのやりとりを繰り返して議論することが重要だ」、病体からも「要求議論になると要求イコール妥結額になるが、本当の要求とは何か、ということの議論を職場で進めるべきだ」など、要求づくりの基本となるアンケートの集約のあり方や要求についての考え方などが議論になりました。

 こうした議論の中で、いわば順調に春闘をたたかい続けてきた癌研からは、「昨年はじめてベアゼロになったが、ただよこせよこせの時代は終わったのではないか。患者懇談会をやっているが、労働者の賃金実態もグラフに示したりして患者へのアピールを行っているが、低賃金の実態を理解してもらっている。春闘で力点を置いているのは、医療を守る、特に特に医師の質を落とすなと追求している。賃下げの理由ともなりかねない患者減については、職員のセイにさせないという点で努力している。病診連携の点でも、連携が今うまくいっているが、そういう問題も組合で追求している」と力強い発言がありました。

 こうした春闘をめぐる議論から見えてくるのは、経営問題に組合が関わらない訳には行かないし、要求アンケートを含めた基本に立ち返った要求づくりと運動が必要だし、「医療労働者にふさわしい賃金」の要求を高く掲げて患者・住民の支持を得られる取り組みを展開しなければならないということが改めて明らかになったと思います。執行部の大磯さんはまとめとして、「要求がどれだけ実現したかは当然だが、どれだけ団結が前進したのかを見ていく必要がある。そこがないと、たたかいのあとに無力感だけが残ってしまう。普通にやっていれば要求が前進したバブルの時代ではない。医療機関は正に生き残りをかけている。民医連も病体に経営を押しつけている。今やどんなに現実とのギャップがあっても社会的にふさわしい賃金を求めることを下ろしてはいけないのではないか。経営提案型の運動、対案を示す運動に脱皮する必要がある」と発言しました。

 最後に、自己紹介で予防会の新人看護師さんから、成果主義賃金を跳ね返したことに対して「組合ってこんなにすごいとは思いませんでした」という発言があったことを紹介して、報告と致します。



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