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国立・公的病院部会

03/12.9

国立病院、福祉職賃金職員の「パート・業務委託化」方策一方的通告に負けないぞ!!

全医労東京病院支部

 支部長 小松崎良子

 

 独法化を名目に、11月21日、行(−)・行(二)職及び福祉職の賃金職員の「パート・業務委託化」方策を一方的に通告してきました。又、夜勤のできない看護師もパート採用になるという一方的なものでした。この人を人とも思わないやり方に唖然とし、すぐには怒りさえもでてきませんでした。現在まで正職員と全く同じ仕事をしながら、給与を含め待遇の悪い賃金職員という身分のまま何年も働いてきた人たちに対する冷たい仕打ちです。体の良い首切りです。もう働けないと退職する決意をした人も数人います。皆、病院を運営する上で必要な人たちばかりです。

 独法化移行へ決定してから、安全な医療・医療サービス向上から、経営効率を重視した医療へと変化し、人件費削減をねらい今働いている賃金職員を解雇しようとしています。今でさえ人手不足から超過勤務、夜勤明けや休日出勤での学習会・研修会を余儀なくされ心身ともにつかれています。これがますます増長されます。これで、国立病院機構の目指す「患者の目線に立ち、国民に満足される安心で質の高い医療の提供」はできるのでしょうか?医療労働者の健康保持・生活の安定も保障しないで、「質の高い医療の提供」は、どんなに自助努力をしても限界があります。病院機構の目指すものは「経営効率」しか見えてきません。

 私達は、紙の上での医療ではなく、本当の意味での質の高い医療をしたいのです。そのためには人材が必要です。人減らしなどとんでもないことです。看護師でいえば、夜勤ができなければパートか退職かのいずれかを選択しなければなりません。これまで、必死で病院を支えてきたのは何だったのでしょうか?

 又、子育て中の親御さんにかわり、子育ての一翼を担ってきた保育士さんたちさえも切り捨てようとしています。これからの世の中を背負っていく子供たち・人格形成の大事な時期を大切に思い、精神面・栄養面とあらゆる側面から考え努力しています。保育園が全面委託になっても今までの子供のためになる保育を・・・と頑張っています。

 目指しているより良い医療を推進するにはチームワークも必要です。人手不足では、忙しいばかりでチームワークはとりにくく、脚の引っ張り合いになりかねません。安心で質の高い医療どころか医療事故の発生をもうながします。人員削減は許せません。

 安心で質の高い、満足のできる医療を提供するために、また、医療労働者の健康と生活を守るために、全医労東京病院支部は独法化に負けずに頑張っていきます。



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