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福祉・ヘルパー協議会

(0311月から042月実施)

東京医労連ヘルパー協議会のアンケートから。

 

 ヘルパー協議会は0311月から042月まで約300人以上のヘルパーにアンケート実施しました。ヘルパーアンケート自由記載欄に記述された意見を掲載します。

 

《A事業所》

      ヘルパーの仕事に誇りを持っているが、社会的には下働きのように思われて身分が低い。もっと身分保障がしっかりし給料も高くなれば、ヘルパーの質もおのずと高くなると思います。社会的に信用される職業になればよいです。(50代 女)

      痴呆の利用者と接する時、暴力的な方とのコミュニケーションの取り方などでストレスを感じています。また、被害妄想がある利用者との接し方も難しいと思います。

日々忍耐と他のスタッフ共にカンファレンスを行ない、良いケアができるよう話し合っています。また、ストレスをためないよう心がけています。(50代 女)

      有資格者や、やりたいという人は多いのに、続けて仕事をする人は少ないように思う。(50代 女)

      現在の仕事上での悩みとか情報などを話し合える事業所であり、聞いてもらえることがあります。ヘルパーの仕事では大事なことなので、なるべくストレスのないさわやかな気持ちを持続できる場と共に、利用者への気配りやさしさにつながっていると思います。(50代 女)

      とてもやりがいのある仕事で、ずっと続けたいと思っていますが、その社会的重要性の割に社会的地位が確立されておらず、不当に扱われていることが多いと感じます。(50代 女)

      高齢者や障害者にとり、ヘルパーは欠くことのできない存在であると思います。身体介護・生活援助の技術は、年数を重ねるごと上手になっていきますが、家族や利用者の「心」をくみ取り、その心に沿ったケアをすることは、ヘルパー独りで出来るものではありません。そのためにカンファ・事例研究、他業種(公的な機関も含む)との交流は欠かせないものだと思います。

これからは、痴呆で独居の方が増加すると思われます。そのため、介護保険の理念である「自立支援」は、現実とどんどんかけ離れていくのではないかと思うのです。そのための公的対策がなされてないのが現状です。

 ヘルパーは、ケースワーカー・ケアマネ・家族の何でも屋の女優。

 賃金を考えたら割に合わない3Kの仕事ですが、利用者の「ありがとう」に支えられつづけているヘルパーがどれだけ多いか、国を甘やかしてはいけないのですが。(50代 女)

      ヘルパーとして必要としている所が少ないし、そういうような所にあまり入っていない。

   家政婦(調理・掃除)というような目で見られている。

   家族の方の協力はないし、ヘルパーにまかせっきりである。(40代 女)

      生活支援ということで、ひたすら掃除だけをする為に訪問する利用者があるが、そのような時「私は家政婦さん?」と感じてしまう。また、家政婦さんと勘違いしているの?と言いたくなる。訪問先の場合、とても情けない気分になってしまう。常に笑顔で穏やかにを心がけて接している分、情けなさが強くなってしまうのかもしれません。

身体介護での訪問をしている時は、「私はヘルパー」であることを再認識させられるし、とても充実感がある。生活支援を疎かに思っているなどという事は決してないが、本心ゴキブリだらけの家の掃除、ネズミが出没するところの片付けなどをしている時、これがヘルパーの仕事かしらと疑問を感じるのも事実です。(50代 女)

      利用者のご家族及び利用者の方も、ヘルパーではなく「家政婦さん」と言う意志があるようでつらくなります。また、利用者の方からの全ての要望にも、ヘルパーとしての限界がある時にもです。(30代 女)

      ヘルパーとして必要とされている所の訪問が少ない。

家事全般(調理・掃除など)家政婦と間違えているような対応をされる。

 家族もヘルパーにまかせっきり、ヘルパーに対しての認識がとても低い。(50代 女)

      生活に線引きした中で援助を行なう難しさを痛感している。(20代 女)

      利用者のヘルパーに対する認識が、受け入れ方向になってきているのを実感できます。それと同時にヘルパーの仕事についても理解が深まりつつあるようです。ヘルパーと利用者との距離感も次第に近くなり、信頼関係も徐々に築き上げられつつある状況に思えます。

仕事は、手順書に沿ってしていれば契約どうりです。しかし利用者一人一人の生活へのこだわりや、性格、個性、ものの考え方・見方など、総合的に受け入れるとき、個人的に苦手だなあと思う利用者さんにぶつかることもたまにあります。そんな時、自分にとって壁につきあたります。いままで辞めずにこれたのも、その壁を一つ一つ乗り越えてこれたからです。

ヘルパーの仕事をしていて、仕事そのものは納得のいくものですが、利用者との相性というものがあるとするなら、自分にとって一番のネックです。

そして安心して働けるように、このようなアンケート調査を実施し、それを国会論議にまで発展させようとなさっている労働組合の活動に感謝しております。

利用者さんの生活の援助をし、自分はそこから教わるものがあります。家族とは違った役割で、その人らしく生活できる援助の仕事と思っております。ヘルパーの仕事は、人を尊重するという基本理念を実施することだと思って、広く社会に根づいていくように願っております。(50代 女)

      多くの事業所ができているが、まだまだ雇用条件や、学習会、カンファレンスの実施など行なっておらず、未熟なヘルパーが多い事業所がある中、当社は教育・指導にも熱心で評価できると思う。しかし、全ての事業所(会社)がもっとヘルパー教育などに力を入れないと、いつまでたっても「お手伝いさん」で、介護のプロである、専門職である、ということにつながらないと思う。

雇用条件を合わせて、教育面での取り組みに力を入れていただきたい。(40代 女)

      ホームヘルパーという呼称が使われ始めて、そろそろ20年になります。はじめは殆ど教育も無く、主婦としての体験をもとにケアに当たっていました。ホームヘルパー3級、2級…と少し勉強しました。

介護保険が発足して、20歳代の若い介護福祉士さん達もホームヘルパーの仕事を始めました。それから数年、今では理論の上に立った介護が出来るまでになりました。

今後ますます介護の理論を学べる環境作り、及び待遇の向上が必要です。(60代 女)

 

《B事業所》

      生活保護受給の方の生活実態、その方によっては、一般人よりもぜいたくな生活(食事内容など)が出来ているのでは?

お手伝いさんと同じ扱いの現状。

利用者さんの声で「私たちだってお金払って依頼しているのだから」という解釈にちょっと変!

報酬面での生活保障の改善(ヘルパー側の)

社会でのヘルパーの役割情報と、利用者の認識改善。(50代 女)

      まだ4ヶ月と仕事も浅いので手探り状態ですが、時間が朝夕の仕事や、間に1時間づつあくとロスがあり、嫌になることもあります。

   利用者さんより感謝され喜ばれると、やりがいのある仕事と思います。(60代 女)

      60歳過ぎて働くことが出来、利用者と逢い仕事をすることで、自分にも元気と人と対する事の心のやすらぎを得る事で、毎日が張りと元気を持ってこの仕事を続けられ、自分の性格に合っていると思っています。

「均等の仕事をする」(多数のヘルパーと)と言う事の難しさが、長い間現場に入っていて、各人の性格、または利用者のヘルパーへのわけへだて…がある事に、事業所に話をしてもなかなか簡単には解決の出来ることではないと思っています。

 勉強(研修会)の時にはわかっている事でも、現場によっては必ずしもそれを守ることの難しさに、まだまだ自分の修行(経験)が不足しているのでと思い、老いの体に初心に返り、日々勉強して頑張りたいと思います。(60代 女)

      いろいろの事がありますが、利用者さんとそのご家族との信頼関係がうまくいっていると仕事もしやすく、やりがいのある仕事だと思いますが、なかなかうまくいきません。でも前向きに頑張って、相手を変えることは大変でも、自分を変えることは出来ると思います。ヘルパーの仕事に誇りを持って元気で働けることに感謝して、明るく生きていこうと思っています。(60代 女)

      夕食つくる仕事ですが、役に立とうと頑張っている。各週木曜日だけで、いまは2時間だけであるが、本当はちょい大変。でも自らも将来お世話になるかもしれないと思いやっている。この2時間「働いた」と実感するし、利用者に満足してもらえたかな?!と喜んでもらえるよう、プラスを与えられたかな?!と役立ちにやっています。会話は相手を尊重しながら、対等でまたは下手でを心がけている。利用者によってとても気をつかわれる方、すべてを経済的に省エネ…と考え、お風呂のお掃除も残り湯を使って…の時は、相手の要望に添うよう気をつかった。この仕事は人間性が問われるので大変な仕事だと思います。好きじゃないと出来ないし、利用者にも悪いと思う。利用者もいろいろいるのでヘルパーも大変、時にヘルパーかえることも必要と思う。アンケートにもありましたが、同一利用者にかかわるヘルパーの交流が欲しい。(60代 女)

 

【C事業所】

     今までさまざまな仕事を体験しましたが、ヘルパーぐらい面白く、私の性格にピッタリの仕事はないと思っています。しかし現実問題として、ヘルパーの不安定な賃金では生活していかれません。また、身体介護、家事援助で、報酬がちがうのもどうかと思います。区別すべきでないと思います。ヘルパーはヘルパーという専門家でしょう。専門職として評価して下さい。

いわばヘルパーは、人間としての総合職のようなものだと自負しています。生活のさまざまなことから、病気、住宅のことまで幅広い知識と知恵が要求される仕事です。利用者の方と心が通じれば、お互いに楽しい時間を共有できます。同時代に生きている喜びが味わえます。その分ヘルパー自身の人間性が問われる仕事ですが。(60代 女)

      これから自分も歩んでいく道なので、先輩を見習いながら自分も老後を見つめていくのに良いと思います。

専門職と言われながら、現在は家政婦扱いの多いのが現状です。私たちヘルパー自身も、もっともっと知識・情報を手に入れて自分達の身分保障をどうしていくのかを考えなければなりません。

「知識は力なり」今勉強に行ってほんとうにそう思います。事業所にきちんと話しをする為にも、私達自身がかしこいヘルパーにならなければなりません。私達は、ボロ雑巾のように使い捨てにされない為にも、学習を常に心がけてケアーに当たらねばと思います。そして何よりも一人一人が自覚をもって、力を合わせて、生活の出来る賃金と保障をかちとり、自信をもって仕事が出来るように学習をする。(50代 女)

      家族が行なっている事(医療行為)がヘルパーにはできない…。ただ見守っているだけでは、何のために介護者にサービスしているのか、すべてきちんと線をひいて禁止では、在宅看護はできないと思う。(40代 女)

      移動の時間に賃金の保障かな?(50代 女)

      登録ヘルパーになって1年。これから先ヘルパーを続けていこうか、本音を言うと迷っています。

第一に感染・事故にあった時の保障について。あったとしても、どの程度までの保障なのか、事業所により差はあるでしょうが。制度内で保障を確立して欲しいです。第二に介護保険そのものが、ヘルパー・利用者にとってもわかりにくいものであること。利用者にとってヘルパー「イコール」家政婦という認識が依然として根強いこと。ヘルパー自身も制度に束縛されすぎると、よりよい支援ができなくなる。(50代 女)

      利用者と制度の間に入って、説明しにくい点や理解していただけない事や、理解していても要求されることなどあると対応に困りますが、介護のプロは会話もプロでなければ勤まらないのかな?と思います。

勤務については、直前のキャンセルはキャンセル料を頂きますが、事前にキャンセルが発生してもそれはそのままで、時間が空いたままのことが多く、何らかの保障(事務所でデスクワークの手伝いとかする)があるといいと思います。また、休日(日祝祭日)などの時給の割増があると、勤務の公平感が持てると思います。

 介護保険のサービス区分も、以前のように複合介護という区分もあって欲しいと思います。身体介護と家事援助を同じ時間内で分けてサービスするということは、困難な部分がたくさんあります。家事援助しながら身体介護をしているということも、いろんな場面であります。(50代 女)

      社会的に十分に認識される職種に、1日も早くなって欲しい。

そのためにヘルパー自身の十分な教育が必要である。(50代 女)

      誠意を持って利用者さんに接する事。その一言につきると思います。はじめは少々いやな思いをしても、度々訪問しているうちに気心が知れて来て、また、それを感じた時はうれしいですね。これからも続けてまいりたいと思います。(60代 女)

      とてもやりがいのある仕事だと思いますが、その反面、大変な事、苦しい事、色々考えさせられる仕事だと思います。(50代 女)

 

【D事業所】

      一般的に、ヘルパーをしている人達の専門性や知的水準が低い為、低レベルに見られがち。ヘルパー自身が技術の向上、より高い知識、品格を持つことが重要。政府、役人は、利用者の状態やヘルパーの現場をよく理解すべく勉強すること必須。ヘルパー=家政婦ではないことを、厚労省は利用者にアピールすべき。介護保険の適正な利用の仕方を植えつけていくべきだ。(50代 女)

      まだはじめたばかりなのだが、自分がヘルパーという仕事に向いているのかどうか不安がある。利用者様とは対等な関係であると言われているが、それならばヘルパー(助ける人)という呼び名はどういうわけなのだろうか?利用者様の治療方針や病気との関係で、サービス計画はたてきれているのだろうか。そのことについて、ケアカンファの回数は少なすぎるのではないだろうか。そして、この仕事を生活のできる仕事にすることはできるのだろうか。(40代 男)

      利用者に、ヘルパーの出来ること、出来ないことを理解してもらいたい。(50代 女)

      外の事業所よりは働きやすい気がする。他の所より、利用者が重い病気の人が多いので大変ですが、やりがいもあります。身体に気をつけて、細く長く働ければ幸せです。(50代 女)

      存在感のある価値のある仕事だと思っています。

先日、映画「痴呆性老人の世界」を見ましたが、舞台となった病院の院長の「介護は医療」という基本方針に感銘を受けました。(60代 女)

 

【E事業所】

      何事も連絡しながらヘルパーの仕事、とても安心致しております。

      この1年近くヘルパーの仕事をして、自分の人生観、人の一生、歩み、個々の生き方、人格、観ることのできない部分の人の部分を透かせてもらい、自分にも幅を築かせる1年だったような気がします。

      話し相手のない方が多いので、顔を見たとたんに話しかけられます。何かの役に立っているという事は、自分にも励みになります。

      ヘルパーの身分保障がされていない。家政婦扱いであるし、とても生活できるほどの賃金にはならないし、嫁の来てのない家の嫁のかわりであるかのように思う。

      まだ1年しか経験がないので、むずかしい問題にもあったことがありません。色々なケースの人とお会いして、どんなケースにも対応できるヘルパーになりたいと思います。結構やりがいもあり、楽しい日々です。

      仕事内容には不満がないが、身体と生活支援が賃金が一緒というのには不満あり。1年たったヘルパー研修が終わった人の賃金に対しては合わないように思う。もっと時間をとって、ヘルパーの研修が必要ではないだろうかと思う。

      ごく最近、利用者が説明不足で不安がっているようなことが解りました。ケア・マネージャーは、お忙しいとは思いますが、納得できる説明をして下さい。

 

【F事業所】

      ヘルパーとしての経験年数が増すにつれて、この仕事の奥深さを感じます。利用者の生活ペースに合わせてサービスをすることになるので、限られた条件と時間内で行なうことは、精神的にも肉体的にも負担が大きいです。そうした問題はできるだけ解決できるように、事務所内のヘルパー交流や会議、また、研修や地域の行なう講座などの情報提供をしていただいています。できるだけ参加して、能力向上にしたいと思っています。

私がヘルパー講習を受けたのは平成7年ですが、現在はさまざまな所で講習が行なわれていて、サービスを提供する側の養成はそれなりに行われていると思いますが、利用者さんにもサービスを受ける時のさまざまな協力をしていただけるように理解をしてもらえる時間をつくって欲しいと思います。

サービスを利用する時、契約時に介護保険を使って行なえるサービスには限りがあります。そして説明をして、そのとき理解してくれたかと思うのですが、サービスを始めると、やってもらえない、どうしてできないのか?などの言葉を言われる時があります。利用者の中には何でも屋さんのようにとらえられる方もいらっしゃいます。きちんと説明をして、そのときは理解してくれたかのように思うのですが、一時的だったり、周りの方からさまざまな情報を聞いて一方的な解釈をしていることもあります。利用者さんとのよい関係をつくるためにも、そうした理解をしていただけるようになるといいなあと少し感じます。(30代 女)

      ヘルパーの仕事を始めてまだ2年足らずですが、私の所属しているヘルパーステーションは、月1回は必ずヘルパー会議があり、ヘルパー同士の交流や、個々のヘルパーが持っている仕事上の悩み等、なんでも相談したり話し合える場があるので、安心してヘルパーの仕事をさせてもらっています。ただ、生活できる賃金の保障等が確立してくれば、ヘルパー自身も今よりももっと安心してヘルパーの仕事ができるようになると思います。それと同時に、自分自身もヘルパーとしての専門技術や知識を身につけるための努力をしなければいけないことも感じています。(40代 女)

      身体介護が多くなってきているといえども、まだまだ生活支援の部分が高い現状です。生活支援だけに視点をおいてみると、寝たきり等で自分ではすることができない利用者の場合はともかく、介護度が低く、買物・調理・掃除等、残存機能を生かしてサポートさえしっかりしてあげればできるのに、またそうしなくてはいけないのに、ほとんどヘルパーが一人でしている現場。機械的に淡々と仕事をこなさないと時間内に終わらない。現実は時間との戦いが多い。利用者にもっとゆったりと生きることに喜びを感じることのできる日々にしてあげたい。家族の方に!!もっともっと利用者さんを見つめて、利用者さんの立場に立って、してやってほしい介護は大変だけれども、ヘルパーはお助け隊だと思う。家族の力に勝るものではないと思う。じょうずに介護サービスを利用してほしい。また利用者の方には、出来ることはしてほしい、甘えないでほしい、できなかったことが一つでもできるように。ヘルパーとして伺うことで少しでも気持ちに日がさし込むことができれば、私は幸せに思います。人生の先輩から教わること多いです。自分自信の良い勉強をさせて頂いているヘルパーという仕事。この仕事を一生懸命続けていきたいと思います。(50代 女)

      介護が必要なお年寄りが増えている状況の中、利用者の方に喜ばれる、その人の生活・健康を支えるとても重要な、やりがいのある仕事だと思っています。

その一方で体力的にも精神的にも、時には厳しい仕事であるため、それに見合う経済的な保障と社会的に専門職として認められることが必要です。現状では、経済的には不安定で、専門職としての意識は、利用される側にはまだまだ認識されていないと思います。

ヘルパー自身も、専門職であるという意識を持って技術・研修、新しい知識・情報を進んで取り入れる努力が必要だと思います。(40代 女)

      家事援助では、利用者さんをキズつけない様、つい色々な仕事を引き受けてしまう事が多く、利用者さんの心のケアを考えると難しいと思いました。自立の為のヘルパーですが、頼りにしすぎてしまっているのでは…と思う時もあります(家事援助)。家事・身体でも、精神的に「寂しい、人に居て欲しい」希望や、痴呆が進んでいる方については、時間の中コミュニケーションを一番大事に思い接しています。これからも利用者さん一人一人を考えながら、機械的に動くのではなく、利用者さんの希望が満たされる様頑張っていこうと思います。(30代 女)

      ヘルパーを始めて1年半…不安が慣れに変わり、不安が解消、次は慣れが失敗となったりして反省。そんな繰り返しを続け、少しは成長につながって自信にもなったかなと思う1年半でした。少なからず日々「人」相手、「家族」に入るという意味では、多少の緊張は忘れてはいけない仕事と認識は大切なことです。

在宅の利用者にサービスを提供する「直」の関係者となりうるヘルパーの仕事は、利用者の身体状況、生活状況等、大分を把握しやすい立場にあり、カンファレンスの中心になってもよい位の位置にあると思ったりします。身体的なことでは医療も関係し、優先順位は医療が一番だとは思うのですが、生活支援の場合、中には介護保険の情報提供の誤り、また利用者当人も誤った知識を持っている方がたくさんいらっしゃるように感じます。

うまく表現できないのがもどかしい限りですが、時々虚しささえ感じてしまうのは自分だけだろうかと感じたりします。ヘルパーの仕事について思っていることより、仕事に就いて感じた意見になってしまいました…。

妥当な時間でサービスを提供するお宅と、利用者本意ではない時間短縮の強制的とも言える操作に納得できない所があります。正しい評価の元で必要性のある仕事ができる事を希望します。(40代 女)

 

【その他】

      今は、いつもヘルパーが掃除屋さん、何でも屋さんと思っている利用者が多く、家族がいても家政婦のように見られるのが気持ち的にがっくりきます。利用者さんがヘルパーの使い分けをしていて、「〇〇さんは、これをやってくれた」とか言われると、自分もやらなければならなくなり、仲間のコミュニケーション不足を感じる。(50代 女)

      訪問介護を始めて8ヶ月になります。おかげ様で現在月120時間以上のお仕事をさせて頂いておりますが、一番難しいと思った事は、利用者さんと安定したコミュニケーションが取れるとは、ある一定時間を要する事です。利用者さんに信頼されるには、ヘルパーの人間性と仕事のこなし方、円滑なコミュニケーションのはかり方等が大切な事と思われます。

給料もいただけて感謝もされる仕事として、やりがいを感じております。(50代 男)

      人と人との出会い、そして別れが…利用者さんと一緒に楽しいことで口を開けて笑う、悲しい事で共に泪を出す、そして家族以上に信頼される時も有ります(最終的には家族ではないどこかで一線を引かなければならないこのお仕事…)。

時間をゆっくりかけ利用者さんから信頼を得る為には、コツコツと小さな努力、真正面、誠実でなければならないと思いました。無理は禁物ですね。あくまでも自然体…ごく自然に…細長くです!!

短時間の間でどんなお仕事でもやりこなすヘルパーは本当に偉い、すごいと思いますが…やはり高齢者から学ぶことが多いです。きれいな日本語の使い方、礼儀正しい、ヘルパーの事を子供又は孫のように接して下さいます。心がポッカポッカになるやさしい笑顔、仕事終了後かならず「有り難うご苦労さま」と逆に声をかけて下さる(ヘルパーの基本)、ワンダフルです。

ヘルパーとしての誇りを胸に、これからも利用者さんと手に手を取って一緒に歩んでいけたらどんなに幸せかなと…。すばらしい仕事をさせて頂いていることに、感謝の気持ちでいっぱいです…いずれ私達も行く道…

今日もまた「こんにちは、ヘルパーの〇〇です」とそっとドアーを開け、「会いたい」です。もちろん笑顔で…。さァー行かなくちゃ!!待ってて下さる人がいるわ…再見!!(50代 女)

      ふつうの主婦がやろうと思えばやれる仕事で、これほどダイレクトに相手によろこんでもらえるやりがいのある仕事は、ちょっとないと思う。ヘルパーの仕事には、向く人向かない人いろいろいるが、技術はあとから学んで身につくが、一番重要で必要で大切なのは、想像力だと思う。そのところを採用する時はしっかり見ぬいてほしい。それがヘルパーのレベルアップになると思う。気持ちを読みとる、雰囲気を感じるという、けしていくら科学や文明が進んでも、人間にしかできないサービスをになっているのがヘルパーと思う。(50代 女)

      ヘルパーという仕事は何かと思うことがある?(50代 女)

      利用者さんと一番近いところにいますが、ホームヘルパーの意見がなかなか聞きいれられない現状である事も多い。2級の資格を取っても、仕事に就く人が少ない。大変な仕事、給料が少ないなど、問題が多いと思います。(50代 女)

      介護理念と介護保険での決まり事との間の矛盾を感じる事があります。(50代 女)

      ヘルパーの仕事は、各利用者さん宅のやり方がちがう為、とても神経を使うし体力も使うわりには、報酬が少ないと思います。介護保険のマニュアル以上の仕事を、利用者さんより要求される事もあります。見直しをしてほしいと思います。(50代 女)

      特別に有りませんが、利用者さんに喜ばれる事が大切だと思います。(60代 女)

      ヘルパーを、家政婦と同様に見て扱っている利用者が多く、そのような扱いを受けると、わざわざ講習を受けて資格を取得した意味がないと感じてしまう。(30代 女)

      賃金や保障への訴えが多いが、実際のケア内容はそれにともなっているのか疑問に思う。もっと質の向上を!ヘルパー講習をうければ誰でもなれてしまうしくみはやめたほうが良いと思います。もしくは実際講習をうけて、資格をもっていても働いていない人が多いのは、働けないからだと思うので(事業所にやとわれない。また、自分には素質がないと思っている。:こういう人たちが「自分はヘルパー資格をもっている。」ということで、ヘルパーのイメージ向上にならない。)、任用資格でいいと考えます(実際現場に出ないと、資格として意味のないもの)。(20代 女)

      いろんな人生を送ってこられた高齢者のかたがたの御世話をする事は、大変なことだと身にしみて分かって来ました。(60代 女)

      大変楽しく仕事についています。とてもやりがいもあり、自分自身年を重ねていく上で、大変関心をもっています。利用者の立場で考えたり、ヘルパーとしての立場で考えたりとして、仕事にたずさわっています。利用者は、各々人格、生き方もちがい、各々にあった計画書を完璧なものにつくってさし上げなければ、利用者さんの満足度はえられないと思います。今後は、独居の方がふえていく上で、ヘルパーの仕事は大変難しい問題が出てくるのではと不安です。今は精一杯やることだけです。もっとたくさんのヘルパーさんが増えていかないと、仕事がまわらなくなるのでは…。(40代 女)

      ヘルパーは、まだ家政婦と思っている方がいる。身分保障、プロとしての地位の確立を求めたい。

ヘルパーの仕事は生活全般を見ていくもの。利用者それぞれの生活習慣、嗜好、その他様々なことを把握して援助しなければならない。もっとヘルパーの仕事の大変さをわかってほしい。(20代 女)

      ヘルパーの仕事は、とてもやりがいもあり、利用者の方々も訪問を喜んでくださっている場合がほとんどですが、社会全体をみてヘルパーの地位がずいぶん低いのではないかと思います。ヘルパーの仕事がどういうものか、もう少したくさんの人に知ってもらいたいです。(20代 女)

 

 

民間事業所

      介護保険制度が始まる前は、福祉公社のお手伝いをしておりました。自分が老いて手助けをお願いするのに、元気な内に時間を溜めておきたいと思ったことと、ヘルパーさんの気持ちもわかりたかった。制度が出来て仕事となると、割り切れて良いのかもしれませんが、心のつながりが薄くなった気がします。

利用者さんのお宅に何人かで入っていると、決められた仕事以外はしないようにしている(利用者さんに頼まれた時は、出来る事はしてさしあげます。)。

仕事が早く終わった時は、利用者さんの気持ちを聞いて差し上げるようにしている。

今回のアンケート調査で、自分は労災補償のことを一度も考えたことがなかったのに気が付いた。(60代 女)

      他の仕事に比べ賃金も高く、資格も取得しやすいが、その分様々な人が簡単にヘルパーになり、質が下がっている気がする。

他事業所はわからないが、当事業所ではけがなどはきちんとマニュアルがあり対応してくれるが、肝炎など一生に関わる感染症などになってしまった場合の補償などについて全く対応しない。そのヘルパーをやめさせるだけで済ませてしまう。仕事上で感染した場合は、一生にかけての補償をきちんとすべく考えなければいけないと思う。他の事業所はどのような対応をしているのか。(30代 女)

      やってはいけない事と言われている事を利用者さんから頼まれると、とても困ってしまう。

仕事で伺っているのに、それ以上に私が行く事を喜んでくださり、とても嬉しくなり辛い事もどこかに行ってしまいました。やりがいのある仕事だと思います。(30代 女)

      年齢、主婦の仕事の合間に働ける仕事としてよいと思う。(60代 女)

      年齢、仕事の内容からすると、社会全体の職場を考えた場合、条件的には良い方ではないかと思う。(60代 女)

      ホームヘルパーは、世間的にはまだまだ身分の確立がされておらず、利用者やその家族にとっては家政婦やお手伝いさん感覚である。ヘルパーの仕事を理解してもらい専門性を高めていく…など、基礎から作っていけるという点では将来性のある仕事だと思うが、現状として専門職とはいえ身分の確立がされていないということは、若い世代にとっては働きづらいことこの上ない。(20代 女)

      今後益々在宅介護が必要とされる時代になるが、ホームヘルパーの専門性や職域等を含め、身分の確立を考慮しすぎだと思う。在宅介護(終身ケア)を継続して行く為には、ホームヘルパーの日常的な医療行為も必要に応じて緩和した方が利用者にとっても良いのでは。ホームヘルパーが行なえる医療行為を、研修等の機会を設け何らかの方法・手段を早急に検討するべきだ。(50代 女)

      事業所がヘルパーの要望にたいして答えていない、賃金が安い、ロスタイムが多い。利用者の介護にかかる時間に差があるのに、利用者の料金が同じなのが疑問を感じる。(50代 男)

      労働の内容に見合った賃金報酬を望んでます。他の事業所の方がどのくらいの賃金かというのは、比較した事はありませんが、個人的にはつりあいはとれていないと思います。実際に働いて頂かないとわからないと思いますが、現場のヘルパーが一番つらい思いをしていると考えます。(20代 男)

      介護タクシーにおける現在の報酬(30分単位 身体介護2226円→通院介助1060円)になった為、時間拘束(時間指定で移動する為、プラス30分程度の準備時間が必要)で、仕事する運転者には収入減で生活が苦しくなっている。

利用者さんの負担が1060円以内の人は220円が100円になったが、1060円以上の人、たとえば2180円の方は2180円−1060円=1120円プラス100円で1220円。以前は220円ですんでいたが、現在では1000円の負担増で、介護サービスと言えるのだろうか。(病院等のそばへ住宅を移動せよと言っている様なもの)

現状の実態では、利用者は増えるが、ヘルパー資格をもって介護タクシーを希望する運転手は増えない。

報酬が減少したことによって、あってはならないが、ヘルパーの利用者に対する接し方が悪くなっているのではないか。(40代 男)

      訪問介護の専門職として、ホームヘルパーの存在が確立しているとは言い切れない。ご利用者様やご家族など、ホームヘルパーの役割・機能への理解も薄く、結果トラブルへ発展してしまう場合も少なくない。また、種々のホームヘルパーの資格の誕生etc、ベースとなる部分、専門的な分野を明確にし、よりご利用者様の身近な場所での情報提供etcが必要であると思う。(20代 女)

      私はまだヘルパー職について半年あまりですが、利用者さんとのコミュニケーションが今とても良い状態です。私を待っていてくれるおじいさん、おばあさんの笑顔を見ると、「やっていて良かった」と思う現在です。体が続くかぎりやっていきたいです。(50代 女)

      4年目に入って、ヘルパーの楽しさがわかってきて、元気で続けていきたい。(60代 女)

      いろいろな条件の利用者さんが居り、仕事に対しメリハリが生まれ、非常にやりがいがある。

同じ利用者を訪問しているヘルパー間のケアの統一が非常にむずかしい。(40代 男)

      利用者本人・家族と向き合い、自分自身にとって勉強になるが、反面ストレスがたまりやすい仕事だと思う。(40代 女)

      新聞で、要支援・介護度の低い人が、自分でできる事もサービスを使いヘルパーにやってもらう為、ADLが落ちるケースが増えている事を知った。実際このようなケースがあり、利用者からの要求をそのまま受け入れるのではなく、意欲・機能の向上を考えたサービスが必要だと感じた。

サービス時間内は、ヘルパー1人の責任において仕事を進める為、正しい判断力を身に付けなければならない。

利用者の為の介護をしているという意識を持っていないと、仕事に疑問を持ってしまう。(40代 女)

      非常に不安定な仕事。利用者が入院したりすると仕事がなくなり、忙しい時はどうしようもなく忙しい(昼時など)。

在宅生活をしても、万が一の時の受け入れ先とかショートステイ(中野区はなかなか入れない。夏休みのショートステイを数ヶ月前に予約しろといわれても、家族には無理がある。)が充実されてないと、家族が倒れてしまうだろう。

多くの事業所は、登録ヘルパーを安く使って(搾取に等しい)やっと事業所を維持している。登録ヘルパーもこれでは生活していけないから、結果家庭の主婦が片手間にやるような仕組みになってしまう。NPOなんかとても食べていけないだろう。(40代 男)

      利用者が、まだ生活援助がどのような仕事なのか理解できないのでやりにくいことがある。12月に入ると、とくにその様なことがある。

私が受け持っている利用者は、るすにすることが出来ず(一人住まいのため)、ヘルパーに入った時に病院・買い物などをさせていますが、このような場合どの様にしたらよいのですか。(どろぼうが入るといつも言っています)トイレ、風呂など入っている時に入られて、何かがなくなるといつも言っています。(60歳 女)

      毎日たのしく仕事をしています。(50代 女)

      男性としてヘルパーの仕事の必要性をかんじる。(50代 男)

      12月より正規職員になったので、ヘルパーの仕事をがんばりたいと思う。(50代 女)

      ヘルパー自身が、質を上げる努力が不足していると感じる。お金をもらわないと研修に参加したくないと考えるヘルパーが多いようだが、それはいかがなものか。看護師は、研修etcは無給かつ自分で参加費を払ってでも参加するのはあたり前。そうした姿勢があったからこそ、今日社会的に認められる職業になっている。ヘルパーはとても重要でやりがいもある仕事なのだから、それを認めてもらうためには1人1人が質を上げる努力を自分で行なっていくべきだと思う。(30代 女)

      正社員は、サービス残業を行なわないと業務が成り立たない状態を、会社側は賃金を払っているからと当然のように思っている。とても訴えられる上司ではない。

賃金以上の働きをしているヘルパーも居るのに、あまりにも差がありすぎ、一生懸命に行っているヘルパーはどこへ不満をぶつけたら良いかわからずにいる。(40代 女)

      専門職として規制や決まり事がありながら、家政婦のような扱いがある。

社会的な地位として介護福祉士と言う国家資格がありながら、ヘルパーとの差がない。

会社によって違いがあるが、退職金がなかったり、職業を続けていく上で不安なことが多い。

仕事内容に差があるのに、同じ評価をうける。(20代 男)



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